Chocola Meetsブランド誕生への思い|Chocola Meets

「クラフトチョコ×アート」にかける想い。 建設会社から異色の事業が立ち上がった理由とは?




「Bean to Bar(ビーントゥバー)」「クラフトチョコレート」という言葉をご存知でしょうか?

これは、カカオ豆の産地や品質にこだわり、カカオからチョコになるまでの過程を全て管理する製造スタイルにより、生み出されるチョコレートのこと。
材料にこだわり、工程にこだわり、ほんの少しの温度管理にこだわり・・・そんなこだわりの凝縮が一欠片のチョコレートになるわけです。

そんなクラフトチョコレート事業「chocola meets」を立ち上げたのはコンサルティング→建設会社という異色の経歴を持つ代表の佐々部一宏。一般的なクラフトチョコレートの手触り感とは少々異なり、アーティスティックなパッケージも特徴の「chocola meets」。なぜブランドを立ち上げるに至ったのでしょうか。


インタビュアー平山: アート通販サイトWASABI代表。chocola meetsのパッケージやクリエイティブをアーティストとともに手がける。
佐々部一宏 chocola meets代表。アクセンチュア→chocola meetsを立ち上げ、今に至る。寡黙だけど想いのある生産者やシェフが作る美味しいものを、世の中に伝えていきます。





平山:
まずはなぜ事業としてクラフトチョコレートを立ち上げたのか教えてください。

佐々部:10年前にアメリカのシアトルに留学した時に、bean to barの概念を初めて目にしました。漠然といずれやりたいなと思った記憶が残っていて、その後日本でもクラフトチョコレートが台頭してきたタイミングで、クラフトチョコレートブランドの立ち上げに挑戦してみようと思いました。


平山:
シアトルでのbean to barはどのように見えましたか?

佐々部: カカオの種類からたくさんあってそれを選ぶ楽しさがあったので、驚きました。その時はカカオを選ぶという概念がなかったので。

一番驚いたのは、そこに買いに来ている人たちが、国籍も年齢も違うにもかかわらず、チョコレートを通じてすごく楽しそうに会話をしていて。チョコレートやカカオをきっかけにすごく良い空間になっていたことが忘れられませんでした。 日本でも色んな人たちが交流するきっかけになるようなチョコレートブランドをやっていきたいなっていう思いがあります。



平山:
Bean to barと普通のチョコレートの違いについて教えてください。

佐々部:
Bean to barはカカオから作るので、カカオの特徴や違いを楽しむことができます
対して普通のチョコレートっていうのは、中々カカオの特徴がわかり づらいものになってしまっているので、どちらかというと色々なお菓子に活用することが向いているかと思います。


あとは、カカオ豆を焼いて挽き、そこからコーチングという作業が入ってペーストにして、テンパリングしてチョコレートにするという工程があるので、職人さんの特徴がでます。同じカカオ豆を使っても100人の職人さんがいたら100通りの味が出きる。カカオ豆の個性と職人さんの個性で組み合わせは現代なので、自分の好みの味を見つけることができるはずです


平山:
なるほど。名前の「chocola meets」(ショコラミーツ)にはどういう意味が込められているんですか?

佐々部:
実は「chocola」は造語になんです。「chocolate」という英語と「chocolat」というフランス語のは「t」の文字が入っているんですが、今回はその「t」を抜いています。ショコラとより読みやすいことが大事かなと。 日本語の読み方をそのまま文字にして、親しみを持って欲しいなと思っています。


 

平山:
パッケージはアーティストさんとコラボして、とても華やかですよね!「アート×チョコレート」の構想はずっとあったんですか?

佐々部:
今ある「bean to bar」「クラフトチョコレート」はチョコに詳しくないと少しとっつきにくい雰囲気もあって。
本物のチョコレートの美味しさを多くの人に楽しんでもらうためには、見た目から楽しんで選ぶことが大切だと思ったんです。 一つの味に対して何人ものアーティストさんに描いてもらってるので、見た目だけでも華やかで楽しめるかと。

平山:
改めて、chocola meetsのポイントは?

佐々部:
一番のポイントはこのパッケージの種類の多さですね。
個性的なアーティストさんが描いてくれているので、まずは見た目で楽しんで自分の「好き」を知って欲しいです。
次に味ですね。カカオ豆までこだわるけれども、より食べやすく誰が食べても美味しいと思ってもらえるような親しみのある味に仕上げています。

また、僕の出身が横浜で工房も横浜にあるので、今後は地域の特性を活かしていきたいという思いがあります。工房は道に面しているので、もう少し落ち着いたらぜひ地域の方にも遊びに来ていただきたいです。



平山:
ありがとうございます。最後に今後の展望を教えてください。

佐々部:
アーティストさんには、チョコレートの味からパッケージをインスパイアしてパッケージを描いてもらうことができたら良いなと思っています。

豊かなチョコレートの個性を、アーティストが1つ1つ丁寧にパッケージで表現しています。そんなチョコを選ぶ時間が、自分の好きを見つける時間となれば嬉しいです。